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謙遜の不足していることがはっきりと分かるしるしを、いくつか思い出させてあげよう。
―自分の言うことなすことすべてが、他人よりも上手く言え、上手くできたと思う。
―いつも自分の思い通りにしたいと望む。
―通らぬ筋を通そうと言い争う、あるいは自分が正しいとき、頑固かつ不作法にも言い張る。
―求められもせず、愛徳という面からも必要でないのに、自分の意見を述べたてる。
―他人のものの見方を軽蔑する。
―自分の才能や素質を借りものだと考えない。
―あなたの誇りと評判のみならず、踏んでいる土地と持ち物も、あなたには過ぎたるものであることを認めようとしない。
―人と話すとき、自らを模範として示す。
―悪く思われたくない、そんなことはないと言ってもらいたいがために、自分のことをわざと悪く言う。
―叱られたとき、言い訳をする。
―自分に対する評価が下がるのを恐れて、恥ずかしいことを霊的指導者に隠す。
―自分についての誉め言葉に喜んで耳を傾けたり、良い噂に喜んだりする。
―自分よりも他人の方が良い評判を得ているのを知って悲しむ。
―卑しいと思われる仕事を断る。
―目立つ機会を探したり、望んだりする。
―人と話すとき、自賛の言葉や、自分の誠実さ、才能や手際良さ、仕事上の評判などを仄めかす言葉をさりげなく述べる。
―ある種の財産等がないのを恥じる。
…から印刷された文書 https://escriva.org/ja/surco/263/ (2025/11/22)