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  ​「主よ、​あなたが​わたしの​足を​洗ってくださるのですか」と、​ペトロが​尋ねる。​イエスは、​「わたしの​する​ことは、​今あなたには​分かる​まいが、​後で、​分かるようになる」とお答えに​なる。​ペトロは、​「わたしの​足など、​決して​洗わないでください」と​言い​張る。​イエスは、​「もしわたしが​あなたを​洗わないなら、​あなたは​わたしと​何の​かかわりも​ないことに​なる」と​反論なさる。​そこで​ペトロは​降参して​言った、​「主よ、​足だけでなく、​手も​頭も」と。

​ ためらわず、​余す​ところなく​完全に、​自らを​捧げよと​いう​招きを​受けると、​私たちは​往々に​して​ペトロのように、​謙虚さを​装い、​イヤだと​言う。​願わくは​愛に​ついても、​この​使徒のようになりたい​ものだ。​ペトロは​他人が​自分以上に​イエスを​愛する​なんて​許せなかったのだ。​このような​愛が​あればこそ、​ペトロは​次のように​反応したのである。​私は​ここに​おります、​手も​頭も、​足も、​洗ってください、​私を​完全に​清めてください、​私は​何も​保留する​ことなく​あなたに​お捧げしたいのです、と。

聖書への参照
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