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  主は​あなたの心に​良い種を​蒔いてくださった。​そして、​主は​あなたの​永遠の​生命と​いう​種の​ため、​祈りと​いう​強力な​手段を​使われた。​聖櫃の​前で​主と​顔と​顔を​合わせている​とき、​何度も​主が​心の​奥底で​話しかけてくださり、​ご自分の​ために​あなたを​お望みに​なっている​こと、​あなたが​すべてを​捨てなければならない​ことを​お教えに​なった。​この​点は​否定できないはずである。​それにも​かかわらず、​今それを​否定するならば、​あなたは​惨めな​裏切り者であり、​忘れてしまったとするなら、​恩知らずである。

​ この​点も​今まで​どおり疑わないで​ほしいのだが、​主は​霊的指導者の​超​自然的な​勧めや​ヒントを​も利用なさった。​指導者は、​あなたが​忘れぬよう​大切な​言葉を​執拗に​繰り返してくれた​ものだ。​それだけでなく​最初の​頃、​主は、​いつも​あなたの心に​良い種を​蒔く​ため、​神の​愛に​溢れた​あの​高貴で​誠実な​友を​通して、​厳しいけれども​本当の​ことを​言ってくださった。

​ ところで、​無邪気な​あなたは、​敵が​心に​毒麦を​蒔いたのを​知って​驚いている。​あなたがのんびりと​眠り、​内的生活の​弛みを​放置している​間に、​敵は​毒麦を​蒔き続けているのだ。​そのような​態度こそ、​あなたの心に​伝染性の​世俗的な​植物が​生え出た​原因である。​そして、​時には​せっかく​いただいた​良い​麦さえ​枯らしそうになったのである。

​ ​そのような​植物を​いっぺんに​抜き取ってしまいなさい。​あなたには​神の​恩恵だけで​十分だ。​空洞や傷が​残るのを​恐れてはならない。​主は​そこに​ご自分の​新しい​種、​すなわち神の​愛、​兄弟愛、​使徒職に​対する​熱望などを​蒔いてくださるだろう。​そして、​時が​経つと、​毒麦は​跡形もなくなるだろう。​ただし、​まだ​遅すぎぬ今、​それを​根元から​抜き取らねばならない。​それ以上に​良いのは、​眠り込むことなく​夜通し見張る​ことである。

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