18

神の​現存を​保つ

内的生活。​日常の​仕事に​おける​聖性。​小事に​おける​聖性。​専門に​している​仕事、​日々の​努力を​通じて​得る​聖性。​人々を​聖化する​ための​聖性。​知り合いとは​いえ、​あまり​よくは​知らない​人の​ことですが、​その人は​ある​日、​飛行機に​乗る​夢を​見ました。​飛行機に、といっても​機内にではなく、​外側、​つまり翼の​上に​乗っていたのです。​かわい​そうに、​どれほど​苦しんだ​ことでしょう。​思うに、​内的生活が​なく、​内的生活に​注意を​払わない​キリストの​弟子たちが神の​高みに​上がっても、​飛行機の​翼にしが​みつく​この​人のような​状態に​いる​ことを、​主が​教えようとなさったのでしょう。​それは、​いつ​落ちるか​分からない、​真に​不安定で​苦しい​状態です。

​ 実際、​活動に​身を​投じながら、​祈りと​犠牲、​さらに​堅固な​信仰生活を​得る​ために​必要な​手段を​放棄している​人々は、​いつなんどき道を​踏み外すかも​知れない​深刻な​危険状態に​いるのです。​必要な​手段とは、​頻繁に​あずかるべき秘跡、​黙想、​念祷、​良心の​糾明、​霊的読書、​聖母と​守護の​天使とのたゆみない​付き合い、​などの​ことです。​それだけでなく、​これらの​手段を​使えば、​キリスト信者の​生活は​まことに​愛すべきものとなります。​あたかも​蜜が​流れ出るように、​この​種の​手段に​備わる​内的な​豊かさから、​神的な​幸せと​甘美さが​溢れ出るのです。

この点を別の言語で