手紙29番

全集の編集にあたり29という番号が割り当てられたこの手紙は、聖ガブリエル職をテーマとしている。聖ガブリエル職とは、一般的に、青年期を過ぎ結婚の道への呼びかけを感じている人々の間で行われているオプス・デイの使徒職を指す。それはおそらく、今日オプス・デイの使徒職の中で最も広がりを持っている。

聖ホセマリアがこの手紙を書いた正確な時期は分かっていない。いずれにせよ、その時期が手紙に付されている1959年1月9日に近いことは間違いない。手紙は印刷された後、1966年1月21日に各国に送られた。

聖ホセマリアはその生涯を通して、オプス・デイのカリスマとその歴史の中心的な側面を扱った「手紙」と呼ばれる一連の文書を書いた。手紙は親しい間柄における会話のような形式にこだわらない、愛する人に対して大切なことを伝える時のような文体で書かれている。この手紙の批判版は雑誌『Studia et Documenta』17巻(2023年)279-351頁に掲載されている。

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