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神が​どのような​尺度で​事物を​お測りに​なるかを​知らなければなりません。​超自然の​「照準」から​絶対に​目を​離さないようにしましょう。​また、​イエスは​自らの​光栄を​輝かせる​ために、​私たちの​弱さを​も考慮してくださる​ことを​忘れる​わけに​いきません。​その​ためには、​自愛心や​疲れ、​落胆や​情欲が​心の​中で​動き始める​やいなや、​直ちに​反応して、​主に​耳を​傾け、​聴き入る​必要が​あります。​生きている​限り、​常に​弱さに​付きまと​われる​定めですから、​自己の​ありのままの​姿、​その​悲しむべき​有様を​見ても、​決してがっかりしてはならないのです。

​ これこそ​信者の​歩む道です。​あなたに​全幅の​信頼を​置いていますが、​主よ、​あなたは​私を​信用なさらないでくださいと、​謙遜で​強い​信仰の​心から​弛まず主の​助けを​請い​求めなければならない​ことが​理解できます。​決して​私たちを​見捨てない​キリスト・イエスが、​優しく​見つめ、​理解し、​愛してくださっている​ことを​心に​感じるようになれば、​使徒の​言葉の​深い​意味が​理解できるのではないでしょうか。​「『わたしの​恵みは​あなたに​十分である。​力は​弱さの​中で​こそ​十分に​発揮されるのだ』と​言われました。​だから、​キリストの​力が​わたしの​内に​宿るように、​むしろ​大いに​喜んで​自分の​弱さを​誇りましょう」9。​たとえ芥の​ごとき身では​あっても、と​いう​よりは​惨めな​ところが​たくさん​あるから​こそ、​かえって​主を​信じ、​父なる​神に​対する​忠実を​保つことができるのです。​神の​力が​発揮され、​弱さに​圧倒されんばかりの​私たちを​支えてくださいますから。

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