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平和と愛の種蒔き
それゆえ、社会で活動するにあたり、人々の間に対立を醸しだすような言動は慎まなければなりません。キリスト者なら階級意識や特権階級的な考えはしないものです。一方を立てるためにもう一方を貶めるようなことはすべきではありません。こういう言動には唯物論的な考えが潜んでいます。すべての人に人格を磨く機会が与えられ、仕事によって生活の向上が図られるよう、努力すべきなのです。また、憎しみを避けるだけで満足してはなりません。平和と喜びの種蒔きをすることが私たちの「共通分母」であるからです。
私の子たちよ、あなたがたが何であれ仕事を企てる時には、神の現存のもと、その企てを生み出した精神が、キリストの精神に基づいているか否かを検討しなければなりません。歴史的状況の変化により(それは社会の構成に変化をもたらします)、ある時期に、正義に叶っていたことがそうでなくなることを考慮に入れましょう。というわけで、停滞と壊滅を引き起こす惰性を防ぐため、あなたがた自身が絶えず建設的な批判精神を持つ必要があります。
この点を別の言語で
…から印刷された文書 https://escriva.org/ja/carta-29/18/ (2025/11/22)