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理想主義に留まらず、現実主義者でありなさい。偉大な事柄、働くための広大な領域、多くの活動と可能性を夢見ると、それらのことを眺めるだけで満足し、具体的な事(hodie, nunc「今日、今」)を忘れてしまうこともあり得ます。これら具体的な事柄こそ、いつの日か夢を実現させ得るものであることを忘れてはなりません。
この麗しい戦いにおいて、落ち着きを保ってください。不安に苛まれることは有害なことです。Corripite inquietos「怠けている者たちを戒めなさい」60とパウロはテサロニケの共同体に訓戒しています。「聞くところによると、あなたがたの中には怠惰な生活をし、少しも働かず、余計なことをしているものがいるということです」61。そして、義務を果たすという唯一の手段を彼らに与えました。すべきことをなし、していることに集中する時、神の偉大なご計画を実現していることになるのです。使徒は続けて言います。「兄弟の皆さん、主イエス・キリストの愛に結ばれた者として、そのような人たちに命じ、勧めます。黙々と働いて、自分で稼いだパンを食べなさい」62。
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…から印刷された文書 https://escriva.org/ja/carta-29/27/ (2025/11/21)