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協力者たちと共に積極的に働きなさい。恐れずに協力者を増やしなさい。数は多いほど良いのです。彼らの世話をし、形成を与えなさい。協力者たちが、いつもやるべきことを持っているようにしましょう。スポーツのトレーニングのように、彼らがいつも動いているようにしなさい。絶えずあなたがたの友人の輪をひろげ、種々のやり方で、彼らに教理と活力が届くようにしなさい。こうして、弱いように見えても効果的な、神的なネットが張り巡らされるでしょう。この良い使徒職的精神の熱意を保つなら、穏やかで力強い、計り知れない善が、全人類にもたらされるでしょう。
協力者となっている修道会(特に観想修道会)も祈りと隠れた生活で私たちを助けてくれます。彼らは世間の中で観想的に生きる私たちの精神を良く理解しています。彼らは世俗から離れて生きる観想者であり、私たちは市民社会に抱かれて、その中で生きる観想者です。これは同じイエス・キリストへの愛の二通りの(それぞれ固有で異なる形の)表れです。
私たちの間には、使徒職活動において力を合わせて気高い態度で働く、あるいは私たちが働けるように助ける、多くの友人や協力者がいます。そして中には主である神から離れていたり、未だ主に出会っていない人もいます。あの聖ペトロの言葉を黙想してください。Satagite ut, per bona opera, certam vestram vocationem et electionem faciatis「(良い行いを通して)、召されていること、選ばれていることを確かなものとするように、いっそう努めなさい」73。私たちが兄弟のように愛しているこの友人たちが、その善良な仕事を続けるように励ましなさい。私たちが、いつも個人の自由を最大限尊重しつつ、祈りと忠実な友情で彼らを助けるなら、彼らの多くがキリスト教徒になるための恩恵を受けることを確信してください。
二ペトロ1・10。聖ホセマリアがここで引用しているブルガタ訳の箇所は、ネオ・ブルガタ訳において「per bona opera」の部分が省かれている。新共同訳では「召されていること、選ばれていることを確かなものとするように、いっそう努めなさい」となっている。(編者注)
…から印刷された文書 https://escriva.org/ja/carta-29/43/ (2025/11/28)