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間断なく真理を告げ知らせる
私の子たちよ、世の中で最も悪いことは、ひどいことをしている人が、そのことに気づいていないことです。私たちを信じなかったり、信じたくなかったりする人がいるとしても、真理を、opportune, importune「折が良くても悪くても」76、休まず宣べ伝え続けなさい。Quidquid recipitur ad modum recipientis recipitur (器の受けとめ方によって受けられるものが決まる)77。それゆえ、信じないのです。私たちは彼らにカナの婚礼のブドウ酒を与えることができるでしょう。そのブドウ酒はイエスの最初の奇跡の証しであり、公におけるイエスの神性の初めての現れでした。そのブドウ酒も、彼らの良心に注がれると酢に変わってしまうことでしょう。しかし真理を述べつつ良いブドウ酒を与え続けましょう。私たち一人ひとりは、ipuse Chrsitus(キリスト自身)なのですから、イエスのように言えるようになるべきです。「わたしは真理について証しをするために生まれ、そのためにこの世に来た」78。
私の子たちよ、「偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい。わたしたちは、互いに体の一部なのです」79。私たちにも経験があります。ここで「私たち」と言うのがぴったりです。悪口、嘘、誹謗中傷。私たち自身の肉でその苦しみを経験しました。ときにはそのようなものが、司祭も含めたカトリック信者によって引き起こされ、大波のように押し寄せてきました。Omnia in bonum!(オムニア・イン・ボヌム、すべては善のために)。あふれたナイル川が泥によって土地を肥沃にしたように、私の子たちよ、あのごみの大波は私たちに多くの実りをもたらしたのです。
…から印刷された文書 https://escriva.org/ja/carta-29/45/ (2025/11/24)