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使命を果たすための大胆さ
私の愛する子たちよ、これで終わります。あなたがたが、主の呼びかけに忠実でありたいと強く望んでいることを知っていますが、「もう一度思い起こさせようとして、所々かなり思いきって書きました」92。
自分を捧げ、自分の行為に責任を持つことを恐れずに、大胆に使命を果たしてください。人間というものはすぐに自由の行使を恐れます。何においても、すでに決まったやり方に従う方を好みます。これは逆説的ですが、人間はしばしば(自由を放棄して)定まったやり方を求めますが、それは危険を冒すことを恐れるからです。
オプス・デイは、あなたがたが、各自、自分の環境の中で、勇気をもって、積極的に、イニシアティブを持って、周囲に影響を与え、最前線で戦う男女になるように形成を与えています。あなたがたは、この形成に対して、やる気と努力をもって応えねばなりません。あなたがたの決意がなければ、ふんだんな霊的手段も何の役にも立たないでしょう。よく昔の短剣に刻まれていたあの言葉を思い出してください。「もしお前に勇気がないなら、私を信頼するな」。
毅然とした態度を取りなさい。くじけず頑固でありなさい。なぜなら、決定的でどうしようもないことは一つもないからです。誰をも理解するよう努めなさい。特にカトリック信者の一致のため、尽力しなさい。「だが互にかみ合い、共食いしているなら、互いに滅ぼされないように注意しなさい」93と、聖パウロは言いました。私たちカトリック信者は、互いに知り合い、愛し合わなければなりません。
…から印刷された文書 https://escriva.org/ja/carta-29/59/ (2025/11/23)