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人間を神化するパン種
人を神化するパン種が必要です。人を神的にすると同時に、真に人間的にするパン種が必要です。イエスの弟子であると呼ばれる人の多くにも、表向きに信心深い様子を見せている人々にも、パン種が必要です。パン種は小麦粉の生地に働きかけてそれを軟らかく、軽いスポンジのように食に適したものにします。パン種なしで小麦粉と水だけでは、固く消化不良を起こす不適切な食物しかできないのです。
私たちの主である神は、多くの人が逃げ去ってしまう中、パン種のように生地を活性化することができる忠実な人を常に取っておかれました。「残りの者が帰って来る。ヤコブの残りの者が、力ある神に帰ってくる。まことに、イスラエルよ、お前が海の砂のようであっても、ただ残りの者だけが帰って来る」22。預言者はオリーブの樹をゆすった後、落ちずに残る実について語りました23。聖パウロはローマ書でこう言っています。「現に今も、恵みによって選ばれた者が残っています」24。イエスは僅かな人をパン種として召されました。あの聖なる男女のグループは最初の使徒たちに協力しましたが、彼らの心には素晴らしい種まきが主によって行われたのです。
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…から印刷された文書 https://escriva.org/ja/carta-29/7/ (2025/11/17)