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 子よ、​かわい​そうな​ロバよ、​愛情いっぱいの​主が、​肥やしに​まみれ、​黒く​汚れた​あなたの背を​きれいにし、​まばゆい​ばかりの​宝石で​飾った​繻子(しゅす)の​鞍(くら)を​お付けに​なるが、​その​とき​忘れてはならない​ことがある。​哀れな​ロバよ、​あなたは​この​美しい​荷物を​自分の​過ちで​地面に​投げ出してしまう​ことは​〈できる​〉が、​あなたの力だけで​再びそれを​背に​乗せる​ことは​〈できない​〉のである。

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