40

マタイ福音書の​第二十五章を​開いてみましょう。​「天の​国は​次のようにたとえられる。​十人の​おとめが​それぞれともし火を​持って、​花婿を​迎えに​出て​行く。​そのうちの​五人は​愚かで、​五人は​賢かった」2。​賢い​乙女たちは​時間を​よく​活用したと​福音史家は​書いています。​慎重に​前もって​油を​準備していたので、​「『花婿だ。​迎えに​出なさい』と​叫ぶ声が​したら」3、​灯を​大きくし、​大喜びで​花婿を​出迎えます。

​ 最後の​日は​必ずやって​来ます。​しかし、​恐れる​必要は​ありません。​神の​恵みに​信頼しきって​今から​灯を​携えて、​寛大かつ勇敢に​小事を​愛する​心で、​主に​まみえる​日を​待てばよいのです。​天の​国では​盛大な​祝宴が​待っています。​「愛する​兄弟たちよ、​キリストの​婚宴に​あずかるのは​我々である。​すでに​教会を​信じ、​聖書に​養われ、​教会が​神に​一致している​ことを​喜ぶ我々が​招かれているのだ。​それゆえ、​婚宴の​ための​礼服を​身に​着けているか​否か、​注意深く​自らを​省みて​それぞれの​思いを​糾明せよと​勧める」4。​ここであなたが​たに​保証し、​私自身も​再確認したいことが​一つ​あります。​婚宴の​礼服とは​些細で​取るに​足らぬ仕事を​通して​得る​神の​愛、​その​神への​愛で​織った​礼服であると​いう​事実。​小事を​疎かに​せず、​見た​ところ値打ちもなさそうな​事柄に​心を​配るのは​愛する​人の​特徴ではないでしょうか。

この点を別の言語で