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生命、感覚、能力など数知れぬ恩寵を主は与えてくださいました。ですから、農園で働く大勢の農夫の一人としての立場を忘れるわけにはゆきません。人々に食物を運ぶ仕事に協力させるため、神は私たちを雇ってくださったのです。ここに私たちの持ち場があります。それゆえ、この農園の垣の中で、日々、自らを擦り減らすまで主の救いのわざに協力23しなければなりません

 くどいようですが、もう一度申し上げたい。あなたのためのあなたの時間などと言わないで欲しい。あなたの時間は神のためなのです。神の慈しみのおかげであなたはまだひどい利己主義には侵されていないことでしょう。しかし、こう申し上げるのは、キリストヘの信心が心の中で動揺するときが、いつかあるかもしれないと思うからです。万が一、このような状態に陥ったときには、遠方に逃げ出したいなどと軽率に考えたり、脱走したりせずに、自らの義務に対する忠実を保ち、高慢を抑え、想像をコントロールしてほしい。これが私の望みであり、神があなたにお求めになる点です。

 広場の労働者たちは一日時間を持て余し、タラントンを土の中に埋めた男は時間を潰してしまいました。また、ぶどう園を管理するはずだった人もどこかに消えてしまう。全員に共通して言えることは、師キリストから委ねられた偉大な仕事に対する鈍感な態度です。主に協力して世を贖うために、自らがその道具であると自覚し、道具にふさわしい態度を示す、つまり、人々に役立つために喜んで全生涯を捧げねばならないにもかかわらず。

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