53

  あなたの​批判精神が​陰口でない​ことは​認めるが、​その​精神を​使徒職に​おいても​兄弟に​対しても​発揮してはならない。​率直に​言っても​いいだろうか?​ ​その​批判精神は​超自然の​事業に​とって​大変な​障害に​なる。​あなたの​言う​通り、​高い​理想を​求める​心から​出た​批判である​ことは​認めるが、​必要も​ないのに​他人の​仕事を​詮索している​限り、​前向きの​仕事は​何も​できない。​消極的な​態度に​よって、​かえって​人々の​事業の​発展を​妨げ、​錆付かせるからである。

​ ​「そうすると、​この​批判精神、​私の​性格の​真価は​…、​どうなるのでしょう」と、​不安げに​尋ねる。​あなたを​安心させてあげるから、​よく​聞きなさい。​心を​さいなむ事柄を​単純率直に、​ただし、​簡潔に​メモしなさい。​それを​上に​立つ人に​手渡したら、​後は​何も​考えない​ことだ。​地位に​伴う​恩寵​(恩恵)を​持つ責任者は、​その​メモを​保管するか、​ごみ箱に​捨てるか、​いずれかを​選ぶだろう。​いずれに​せよ、​同じ​ことである。​あなたの​批判精神は、​高い​理想から​出た​ものであって、​陰口ではないの​だから。

この点を別の言語で