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  あなたと​私は、​あの​神の​人の​英雄的に​平凡な​生涯を​読んでいた。​朝食の​時、​幾年にも​わたって​戦っていた​ことが​分かった。​(あの​人の​特別糾明は​なんと​見事な​明細書だろう)。​ 朝食の​時、​ある​日は​自分に​勝った、​その​翌日は​負けた…。​「バターを​摂らなかった…、​バターを​摂った…」と​書き​留めて​いたのである。

​ あなたも​私も​この​バターの​〈悲劇〉を​実行できたら​いいのだが。

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