30 家庭についてのいくつかの点をまとめて、お話ししようと努めてきました。キリストの光を反映し、明るく喜びに満ち、両親の間を支配している調和が子どもや家族全体に溢れているならば、そのような家族は、ある意味で教会の神秘を具現し、神に選ばれたこの世の案内者の役目を果たすことになるのです。 司祭とか一般信徒、既婚者とか未婚者など、どの身分にあっても、信者すべてに聖家族の祝日の書簡にある使徒の言葉がそのまま当てはまります。信者は「神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されている」11のです。私たちはそれぞれ自分の置かれた地位や場所でキリストを証しするため、また、たとえ失敗があっても戦いを続け、私たちが皆、神の子であることを周囲の人々に伝えるよう選ばれたのです。要理教育や説教で結婚が召し出しであることをよく説明する必要があります。 また、神に召されて結婚への道を歩む人は、人々の救いに協力するようにも召されていることを十分に理解しなければなりません。キリスト信者の夫婦の最も優れた模範は使徒の時代に見ることができます。百人隊長のコルネリウスは神のみ旨に従順であり、その家に異邦人のための教会を設立するに至りました12。そして、アキラとプリスキラはコリントとエフェソで聖パウロに協力してキリスト教を広めました13。タビタもまた善行によってヤッファに協力しました14。ユダヤ人、異邦人、ギリシア人、ローマ人の多くの家庭でキリストの最後の弟子たちの教えが宣べ伝えられ始めたのです。 キリストの内に生き、キリストを知らせるように努めた家族、彼らは小さいながらも福音の教えを宣べ伝える輝かしい存在でした。それは、当時の多くの家庭と同じものではありましたが、新しい精神で活気づいており、知り合いや交際している人々に、その精神を広めていったのでした。私たち現代のキリスト信者も彼らに倣わなければなりません。つまり、キリストがお与えになった平和と喜びを人々に振り撒く人でなければならないのです。初代キリスト信者の家庭を見習い、祈りと模範でキリストの平和と喜びを世の中にもたらすように努めましょう。聖書への参照使徒言行録 9, 36使徒言行録 10, 24–48使徒言行録 18, 1–26コロサイの信徒への手紙 3, 12 この点を別の言語で 選択するEspañol (原文)БългарскиCatalàČeskyDeutschEnglishFrançaisGalegoItaliano한국어LietuviškaiLatviešuNederlandsPolskiPortuguês BrasileiroPortuguêsРусскийSlovenskySlovenščinaSvenska简体中文繁體中文…から印刷された文書 https://escriva.org/ja/es-cristo-que-pasa/30/ (2024/10/13)