155

聖体の​豊かさ

 主が​聖体の​秘跡を​制定されたのは​最後の​晩餐の​ときでした。​聖ヨハネ・クリゾストムは、​「夜であったことに​より、​時が​満ちた​ことを​明らかに​したのである」13と​言っています。​世界は​夜の​闇に​包まれていました。​古い​儀式や、​神の​無限の​慈悲である​古いしるしは​過ぎ去り、​新たな​過越、​真の​夜明けが​訪れたからです。​聖体の​秘跡は​夜の​間に​制定され、​復活の​朝を​前もって​準備しました。

​ 私たちの​生活も​黎明を​迎える​準備を​しなければなりません。​はかない​ものや​危険な​ものは​すべて、​また、​失望、​不信、​悲嘆、​卑怯など役に​立たない​ものは​すべて​捨て​去らなければならないのです。​聖体は​神の​子ども​たちに​神的な​新しさを​与えたのです。​従って、​気持ちや​振舞いを​一新し、​「心を​新たに​して」14、​この​恩恵に​応えなければなりません。​私たちには、​活力の​新たな​原理である​強力な根、​主に​接ぎ木された​根が​与えられました。​今日の、​そして​永遠に​続く​〈パン〉を​持っている​私たちが​古いパン種に​戻る​ことはもはやできない​相談なのです。

この点を別の言語で