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義務の​遂行や​権利の​行使を​止めてしまいなさい、​と​勧めているのでは​ありません。​実は​その​反対を​主張しているのです。​義務や​権利を​捨てるなら、​神に​招かれた​戦い、​聖人に​なる​ための​戦いから、​卑怯にも​逃げてしまうことになります。​良心の​迷いを​感じる​ことなく、​特に​仕事に​励み、​あなたと​家族が​キリスト信者の​尊厳を​欠く​ことの​ないよう​努力してください。​万一、​必要な​ものを​欠くような​ことが​あっても、​決して​悲しんだり​反抗的に​なったりせず、​正しい​手段を​すべて​用いて、​そのような​状態を​切り抜ける​努力を​惜しまないでください。​努力を​怠ると、​神を​試すことになります。​さらに、​そのような​戦いの​間、​すべては​善の​ためである​ことを​忘れないでください。​神を​愛する​人々の​ためには、​欠乏や​貧窮を​も​含め、​すべてが​その善に​役立つのです22。​わずかな​制約、​不快、​暑さや​寒さ、​必需品の​欠乏、​さらに、​思うように​休息できない​ことや、​空腹、​孤独、​忘恩、​無理解や​不名誉などに、​喜んで​立ち向かう​決心を、​今から​立てておきたい​ものです。

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