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心臓の​鼓動の​ごとく

​  皆さんは​私の​話を​聞きながら、​神のみ​前で​自らの​行動を​糾明している​ことでしょう。​平和を​奪われ、​不安に​陥ったのは、​神の​招きに​応じなかったからか、​あるいは​自分の​ことしか​考えない​偽善者と​同じ​道を​歩いたからではないだろうか。​周りの​人々に​対して、​表向きには​キリスト信者らしく​振舞うが、​内心では​離脱や​情欲の​犠牲を​厭わしく​思い、​イエス・キリストのように​自己を​放棄して​無条件に​自らを​与えるのを​拒んでいるからではないでしょうか。

​ 聖櫃の​前で​続ける、​この​念祷の​間に​よく​考えてみてください。​神との​親しい​祈りを​具体化させる​ために​役立つ司祭の​言葉を​聞くだけで​終わらないでください。​ここで、​いく​つか​重要な​ポイントを​示して​おきましょう。​それらを​積極的に​自分の​問題と​し、​神との​内的個人的な​語り合いの​テーマに​してください。​あなたの​場合に​当てはめてみてください。​主の​光に​照らされ、​自分の​言葉や​行いを​省み、​正しい​ものと悪の​道に​つながっている​ものとを​識別しましょう。​主の​恩寵を​受けて​自らの​行いを​改める​ためです。​自分の​利益を​考えずに​実行した、​もろもろの​善い​わざに​ついて、​主に​感謝しましょう。​詩編の​作者と​共に、​「滅びの​穴、​泥沼から​わたしを​引き上げ、​わたしの​足を​岩の​上に​立たせ、​しっかりと​歩ませ」​16てくださった、​と​歌いましょう。​同時に、​あなたの​怠慢に​ついて、​あるいは​嘆かわしい​偽善の​迷路に​踏み込んで、​偽りの​行いを​したことに​ついて、​赦しを​お願いしてください。​神の​栄光と​隣人の​善のみを​望むと​断言しながら、​その​実、​自分​自身の​栄光を​追い​求めた​ことが​あったのではないでしょうか。​大胆に​なってください。​もっと​寛大に​なりなさい。​そして、​はっきりと​主に​申し上げましょう、​神と​人を​偽るような​真似は​したく​ありませんと。

聖書への参照
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