100

自惚れが​巣くうと、​貪欲と​不節制、​嫉妬、​不正と、​すべての​悪徳が​数珠つなぎに​なって​襲って​来ます。​別に​不思議な​ことでは​ありません。​高慢は、​酷く​不正な​心で​行動し、​万事に​慈悲深い神の​玉座を​乗っ取ろうと​して​無駄な​試みを​するからです。

​ このような​状態に​打ち負かされないように、​主に​依り頼まねばなりません。​高慢ほど​悪質で​愚かな​罪は​ない。​多くの​幻影で​人を​さいなむ。​高慢に​とり憑かれた​人は​外見のみを​飾りたてて​虚しさで​自らを​満たすのです。​ちょうど、​お伽噺に​登場する​あの​自惚れに​溺れて裂けよと​ばかり腹を​膨らませ続けた​蛙のようです。​人間的にも​高慢は​いやな​ものです。​自分を​誰よりも​勝れていると​思う​人は、​絶えず​他人を​軽蔑し、​自分​自身の​ことしか​考えません。​そんな​人は、​いずれ嘲笑の​的に​なるでしょうが。

​ 高慢に​ついて​話すのを​聞くと、​あの​横暴で​威圧的な​態度を​想像するかもしれません。​熱狂的な​歓呼の​叫びの​中を​通り過ぎる​ローマ皇帝のような​勝利者、​栄えある​額が​白い​大理石に​当たらないように、​頭を​少し​垂れて​高い​アーチの​下を​通り過ぎる​勝利者のような​態度を。

この点を別の言語で