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誠実な​態度で​ありのままの​自分を​示し、​高慢からではなく、​謙遜から​生まれる​ <神化>を​求めるならば、​どのような​境遇に​あっても​安全、​確実である​ことを​忘れないでください。​そう​すれば、​いつも​勝利を​謳歌し、​勝利者と​称されるようになるでしょう。​神の​愛に​よる​勝利、​心の​落ち着きと​幸せ、​理解を​もたらす勝利を​得る​ことができるのです。

​ 謙遜は​偉大な​仕事を​完成するように​駆り立てます。​しかし、​その​ためには、​自己の​卑小を​ただ知るだけではなく、​日毎に​深く​自覚しなければなりません。​「数多くの​奉仕の​仕事を​実行すべく​義務づけられている、​ただの​召し​使いと​しての​状態を、​ためらう​ことなく​受け入れなさい。​神の​子と​呼ばれる​ことに​よって​肩を​いから​せては​なりません。​主の​恩寵を​認めながら、​同時に​人間の​本性を​忘れては​なりません。​単に​義務を​果たしただけだからです。​太陽は​義務を​果たし、​月は​従う。​そして、​天使は​任務を​遂行します。​異教徒の​ために​選ばれた​パウロは​言います。​『わたしには​使徒と​呼ばれる​値打ちは​ない。​神の​教会を​迫害したのであるから』。​(…)​私たちとて​同じ​こと、​自らの​功徳のみを​見るならば、​人から​賞賛される​ことなど​思いも​よらないはずです」26。​私たちの​功徳は​取るに​足ら​ぬほど​僅かな​ものですから。

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