127

「わたしは​道であり、​真理であり、​命である」1。​主は​このように​明瞭な​言葉で​永遠の​幸せに​至る​真の​道を​お示しに​なりました。​天国と​地上とを​結ぶ​唯一の​道、​それは​主です。​「わたしは​道である」、​これは​全人​類への​使信ですが、​とりわけ、​キリスト者と​しての​召し出しを​真剣に​生きる​決意を​した​人々、​そうする​ことに​よって、​思いや​言葉、​行い、​平凡な​日常生活の​中で、​絶えず神の​現存を​保つ覚悟を​もつ​人々に​向けられた​言葉です。

​ イエスは​道です。​主は​この​世に​清い​足跡を​お残しに​なった。​まことに、​歳月を​経てもな​お消えず、​不実な​敵の​裏切りに​よっても​拭い​去られる​ことの​ない​足跡です。​「イエス・キリストは、​きのうも​今日も、​また​永遠に​変わる​ことの​ない方です」2。​思い出すだけでも​素晴らしい​ことでは​ありませんか。​使徒たちを​はじめ、​主を​探し求める​人々の​ために​おいでになった​イエスは、​今日も、​そして​永遠に、​生き続けておられます。​常に​今も​生きておられる​主の​顔を、​時と​して​見失うのは、​私たちに​落度の​ある​ときだけで、​疲れて​濁った​目で​見るからです。​今、​聖櫃の​前で​祈りを​始めるに​当たって、​「主よ、​見えますように」3と、​福音書の​中の​あの​盲人のように​お願いしましょう。​私の​知性を​光で​満たし、​キリストの​言葉を​精神に​染み透らせ、​キリストの​生命を​私の​魂に​定着させてください。​こうして、​永遠の​栄光に​向かうべく​自らを​変える​ことのできますように。

この点を別の言語で