147

本当に​幼い​子供に​なりなさい。​幼ければ​幼い​ほど​望ましいでしょう。​司祭と​しての​私の​経験が​そう​教えます。​長くて​短い​この​三十七年の​間、​具体的ではっきりと​した​神のみ​旨を​果た​すべく​努力を​傾けてきました。​倒れては​立ち上がらなければならない​ことが​何度も​何度も​ありましたが、​そのような​時は​いつも、​幼子の​態度を​保ち、​聖母の​膝を​求め、​主キリストの​聖心に​より​どころを​求める​ことに​よって、​力を​得る​ことができました。

​ 霊魂を​ずたずたに​するような​大失敗、​ときには​取り返しが​つかないと​思われる​ほど害を​与える​失敗は、​決まって​人の​助けなど​要らないと​考える​高慢な​心が​原因です。​このような​状態に​陥ると、​神を​はじめ、​友人や​司祭など​適当な​人に​助けを​求める​ことも​できなくなり、​哀れにも、​不幸な​状態に​孤立して​方角を​見失い、​道を​踏み外してしまいます。

​ 今すぐ​神様に​お願いしましょう。​決して​自己満足に​陥る​ことなく、​常に、​主の​助けと​言葉、​パン、​慰め、​力を​切に​願うことができますように。​聖霊は​「混じりけの​ない​霊的な​乳を​望め」と​教えています。​子供のようになりたいと​いう​望みを​大きくしてください。​高慢を​打ち砕くには、​これが​最良の​方法である​ことを​確信してください。​私たちの​振舞いが​よきもの、​偉大な​もの、​神的な​ものであって​欲しいと​思うなら、​神のみ​前で​幼子に​なる​ほか​道は​ありません。​「はっきり​言っておく。​心を​入れ替えて​子供のようにならなければ、​決して​天の​国に​入る​ことは​できない」14。

聖書への参照
この点を別の言語で