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このような​生き方を​するなら、​世界の​平和を​もたら​すために​役立つ​働きが​できます。​神に​仕えるのは​楽しい​ことであると、​人々に​教える​ことができるのです。​「喜んで​与える​人を​神は​愛してくださる」28からです。​キリスト信者も​社会の​一員に​すぎませんが、​絶え​ざる​恩寵の​助けに​よって、​その​心から​天の​御父のみ​旨を​果た​そうとする​人の​喜びが​溢れ出ているはずです。​決して、​犠牲者意識を​持ったり、​拘束されていると​感じたりする​ことは​ありません。​常に​胸を​張って​歩みます。​人間には​違いないが、​同時に​神の​子であるからです。

​ すべての​人が​培うべき​これらの​自然徳に、​光を​与えて​輝かせてくれるのは、​私たちの​信仰です。​人間であると​いう​点に​おいて、​誰も​キリスト信者を​負かす​ことは​できません。​キリストに​従う者のみ、​人々が​感じとっているだけで​理解するまでには​至らない​事実を、​自分の​功徳ではなく​神の​恩寵に​よって​伝える​ことができる。​本当の​幸せ、​隣人への​真の​奉仕とは、​完全な​神であり、​完全な​人である​救い主の​聖心を​通して​のみ​実現できるのです。

​ 神の​手に​なる​最も​高貴な​御方、​聖母マリアの​御助けを​お願いしましょう。​私たちを​思慮深く​正直な​人に​してくださるように、​また、​恩寵の​中に​散りばめられた​これらの​自然徳が、​万人の​平和と​幸福の​ために、​共に​働いている​人々への​最大の​助けと​なりますように。

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