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<​私たちの​貴婦人>の​祝日は​たくさん​ありますが、​いずれも​大祝日と​言えます。​聖マリアを​愛する​心を​行いで​示すために、​教会が​提供する​機会ですから。​ところで、​どうしても​祝日の​うちから​一つを​選ばなければならないと​すれば、​私は​「神の​母」の​祝日を​選びます。

​ 本日の​祝日は、​私たちの​信仰の​中心と​なる​秘義を​思い出させてくれます。​聖三位一体の​三つの​ペルソナの​御働きである​<みことば>の​受肉を​黙想せよと​勧めているのです。​汚れない​胎内に​主を​宿す御父の​娘は、​聖霊の​花嫁、​神の​御子の​母であります。

​ 聖母は、​創造主の​計画に​自ら​二つ返事で​答えましたが、​そのと​たんに、​<みことば>は、​聖マリアの​いとも​清い​胎内で​形成された​肉体と​理性的魂、​つまり​人間性を​おとりに​なり、​その​結果、​神性と​人性が​唯一の​ペルソナのもとに​結ばれました。​真の​神イエス・キリストは​その​ときから​真の​人間に​なり、​御父の​永遠の​独り子は​その​瞬間、​本当に​マリアの​子に​なられたのです。​こうして​私たちの​貴婦人は、​神性と​混同する​ことなく​人間性を​有する​三位一体の​第二の​ペルソナ、​つまり​受肉された​<みことば>の​母となられました。​そこで​私たちは、​尊厳を​表す​言葉、​「神の​母」を​聖母に​対する​最高の​賛辞と​して、​声高らかに​歌うことができるのです。

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