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聖マリアを​賛美する​ために​捧げられた​祝日は、​典礼暦年中に​散りばめられてありますが、​数々の​聖母崇敬の​基礎に​なるのは​なんと​言っても​「神の​母」の​祝日です。​聖母が​神の​母であるから​こそ、​三位一体の​神は​聖母に​溢れんばかりの​賜物と​恩寵を​お与えに​なりました。​万一、​聖母崇敬に​偏る​あまり、​神礼拝が​疎かに​なるのではないかと​心配する​人が​いれば、​その​人は​キリストの​教えを​充分に​弁えていないか、​聖母への​愛が​弱いか、​いずれかである​ことを​露呈しています。​謙遜の​模範である​聖母は​歌っておられる。​「今から​後、​いつの​世の​人も、​わたしを​幸いな者と​言うでしょう、​力ある​方が、​わたしに​偉大な​ことを​なさいましたから。​その​御名は​尊く、​その​憐れみは​代々に​限りなく、​畏れる​者に​及びます」31。

​ <​私たちの​貴婦人>の​祝日に、​愛の​出し惜しみなどしないようにしましょう。​もっと​頻繁に​心を​あげて​必要な​ものを​聖母に​願っては、​母と​しての​絶え間ない​配慮に​感謝し、​愛する​人々の​ために​祈りましょう。​私たちが常に​子と​して​振舞う​なら、​毎日が​聖母への​愛を​示す、​よい​機会と​なるはずです。​本当に​愛し合う​人々に​とって​毎日が​愛する​機会であるように。

聖書への参照
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