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「一目​置かれるような​地位ある​人の​前に​出るだけでも​行儀よく​振舞うのであれば、​あらゆる​ところに​偏在なさる​神のみ​前、​私たちが​知り、​愛する​神のみ​前で、​どうして​言葉や​行い、​思いすべてに​おいて​常に​より​良くしようと​努めないのだろうか」​11。​神は​私たちを​ごらんに​なっている、​この​ことを​しっかり心に​刻みつけているなら、​また、​何を​するにも​例外なく​すべて​神のみ​前で​行うわけで、​神の​御眼を​逃れる​ものは​何ひとつない​ことに​気が​ついているなら、​本当に​注意深く​仕事を​やり​終えるでしょうし、​物事への​対応の​仕方も​異なってくる​ことでしょう。​何年も​前から​ずっと​説き続けてきましたが、​これが​聖性を​得る​ための​秘訣です。​神が​私たちを​お呼びに​なったのは、​皆が​神に​倣う​ため、​そして​社会の​直中に​いる​社会人と​して、​真面目な活動すべての​頂点に、​私たちの​主キリストを​据える​ためなのです。

​ ここまで​考えると、​次の​話が​もっと​よく​分かるのではないでしょうか。​万一、​自分の​仕事を​愛さないと​すれば、​あるいは、​聖人に​なる​ために​仕事を​真剣に​果た​そうと​決心していないのなら、​あるいは​職業を​持っていないと​すれば、​私が​話す仕事の​超​自然的な​意味を​理解する​ことは​決して​できません。​職業人に​なる​ための​条件を​欠いているからです。

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