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「できます」20。​神の​助けが​あれば、​この​戦いにも​勝つことができます。​仕事を​祈りに​変えると​いっても​難しい​ことでは​ありません。​仕事を​神に​お捧げして​着手するや、​神は​すぐに​願いを​聴き入れ、​励ましてくださいます。​日常の​仕事を​通して、​観想生活を​会得しましょう。​神は​常に​見つめていてくださいます。​しかし​同時に、​小さな​犠牲、​都合の​悪い​ときに​訪れる​人に​対する​微笑み、​楽しい​仕事ではないが​急を​要する​仕事から​始める​こと、​整理整頓に​細かく​気を​配る​こと、​あまりにも​安易に​放置しが​ちな​任務を​遂行する​ための​忍耐、​今日​すべきことを​翌日まで​延ばさないなど、​新たな​戦いを​要求なさいます。​すべては​父なる​神に​喜んでいただく​ためです。​そして、​観想的精神を​目覚めさせるのに​役立つよう、​目立たない​場所や​机の​上に​十字架像を​置きましょう。​十字架は​あなたが​心と​知恵で​奉仕の​教えを​学ぶための​教科書です。

​ 風変わりな​ことなど​せずに、​また​世捨て​人に​ならずとも、​いつもの​仕事を​続けながら​観想の​道に​分け入る​決心を​するなら、​すぐに​神の​友と​なり、​神に​至る​この​地上の​道を​人類全体に​開くと​いう​役目を、​神から​受ける​ことでしょう。​そうです。​あなたの​仕事で、​キリストのみ​国を​世界中に​広げていくのです。​信仰を​受け入れる​素地の​ある​遠い​国々の​ために、​信仰表明を​強制的に​禁じられている​東欧諸国の​ために、​さらに、​キリスト教的伝統を​持ちながら​福音の​光が​暗くなり、​人々が​無知の​影の​なかで​戦っているかのような​国々の​ために、​何時間もの​仕事を​捧げる​ことができるでしょう。​こうして、​もう​一分、​もう​少しと、​努力を​重ねて​遂に​完成した​仕事には、​測り​知れない​値打ちが​あります。​ごく​自然に、​そして​確実に、​観想は​使徒職に​変わります。​主イエスの​いとも​甘美にして​慈しみ深い​聖心に​合わせて​鼓動を​打つ心は、​必要にかられて​使徒職と​なってあらわれるのです。

聖書への参照
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