298

最初から​埃が​雲と​舞い​上がることもあるでしょう。​それと​同時に、​聖性の​敵が​権力を​濫用し、​見事に​組織された​激しい​心理的テロ行為の​技術を​用いて、​長い間、​正しく​筋の​通った​態度を​堅持していた​人々を、​自分たちの​卑劣な​行為の​仲間に​引き込もうとする​ことがあります。​敵の​声は、​不純な​金属で​鋳造された​鐘が​壊れた​状態で​出す​響きのような​もの、​牧者の​口笛とは​明らかに​異なっている。​ところが​その声は、​人間が​神から​受けた​賜物の​中でも​特に​貴い、​言葉と​いう​賜物を、​下品な​ものに​してしまうのです。​言葉は​実に、​神や​人間との​愛と​友情に​ついて、​気高い​思いを​表現する​ための​非常に​美しい​賜物であるのに。​おかげで、​なぜヤコブが、​言葉は​「不義の​世界」​11であると​いうのか、​そのわけを​否応なしに​納得させられます。​言葉は、​虚偽や​中傷、​名誉毀損や​ごまかし、​侮辱や​陰険な​陰口など、​数知れぬ悪のもとになり得るからです。

聖書への参照
この点を別の言語で